十八番2019年07月07日 14:30

急に暑くなったりして体調崩してへろへろになっているうちに、
前回の更新から1か月が過ぎてしまいました。

そういえば今日は七夕。
私が通っていた高校は七夕になる生徒会がどこからかおっきい笹を
ゲットしてきて昇降口に立ててくれた。
みんなで昼休みに短冊に願い事を書いて飾った。
願い事が叶ったためしはなかったけれど、
ああ七夕なんだなっていう季節感があった。
帰りにお団子も買って食べたし。

それに比べて今はなんだかなあ。
自分の限界が見えちゃったからか、ほんと夢がなくなった気がする。
それだけ大人になったのかもしれないけれど、
大人ってつまらないよね。

久しぶりに本棚とCDケースを整理してちょっと一息。
HOROWITZ reDISCOVEREDという1975年のライブ聴いてます。
このCD、聴いたことがある人はわかると思うけれど、
濃厚なホロヴィッツ節に満ちてます。
特に濃厚なのはプログラム最後のショパンのスケルツォ1番。

私にはこの演奏が楽譜に忠実なのかどうかわからないけれど、
他のピアニストとアクセントとか強弱とかがだいぶ違うから、
たぶん逸脱しているのだと思う。
でもすごい。
コーダでバスがどかーん!と炸裂すると、
歌舞伎で役者が大見得を切ったみたいな爽快感がある。
お客さんも拍手喝采。

歌舞伎はニコニコ超歌舞伎しか見たことないけど、
中村獅童さんの大見得、かっこよかった。

ホロヴィッツ先生、
スケルツォ1番はラストロマンティックでも弾いているし、
十八番(おはこと読んでね)なんだろうなあ。

話を1975年のライブに戻すと、
アンコールの最後、ラフマニノフのOp39-9
途中で崩壊寸前、
後半もなんか怪しくてハラハラドキドキで楽しい。
(私の脳内感覚です)

明日もお仕事頑張ろう。

10連休2019年04月29日 08:51

10連休だー。。。

と世間ではにぎわっているようですけれど、
弱小企業勤務のわたくしめとしては、
半分は出勤(主に電話番)です。

お店に努めているお友達は全出勤だと言っていたから、
それよりは多少ましかもね。

同僚の音楽おじさんが
どうせ休み中も家にいるだけでしょ(なんて失礼な!)
といって、ホロヴィッツのでっかいCDセットを貸してくれた。

VLADIMIR HOROWITZ
THE UNRELEASED LIVE RECORDINGS 1966-1981
ってやつ。
昨日一昨日と、
お部屋のお掃除とお洗濯しながらずっと聞いていた。

ホロヴィッツ先生、結構音外すんですね。

ときどきびっくりするくらい派手に外したりするけれど、
聞き手がはらはらするのも計算のうち??
すごい表現力。

あー、こういうのナマで聞きたかったなあ。。。

と妄想しているうちに
もうすぐ始業時間だから今日はこれまで。

ラフマニノフ音の絵 作品39-92017年08月27日 17:30

一番好きなピアニストは誰??と聞かれたら、
うーんとしばらく悩むフリをして、
(実はぜんぜん悩まずに)
『ウラディーミル・ホロヴィッツ」
何だホロビッツかよ!
って声が聞こえてきそうですが、
やっぱり私の感覚に一番合うのはホロヴィッツ。

ずいぶん前にお亡くなりになっていて、
もちろんナマの音なんて聞いたことはないのだけれど。

1966年のカーネギーホールのリサイタルのCDの
「オーベルマンの谷」なんて、
どうなってるのこれ!?
ホント神様じゃないかと思ってしまいます。

音大出の知人によると、
音をだいぶ抜いているという話だけれど、
私の耳では全然わからない。
(楽譜見ててもわからない。。。)

心をあっちの世界へ持っていかれてしまいます。

そんな神様のような大先生も時々音を外したようで
1975年のライブのCDなんかを聞くと、
アンコールの ラフマニノフ音の絵39-9 のような
ドッキリの演奏があったりします。

なんでもピアニストの斎藤雅広さんは、
この部分が耳についてしまって、
ご自分の舞台でも同じところで崩壊してしまったことがあるとか。
http://iisirase.exblog.jp/5686538/

有名な曲だから、いろんなところで耳にすることがあるけれど、
私がナマで聞いたことがあるのは、
以前に紹介した、黒岩白雪さんのリサイタル(アンコール)
https://www.youtube.com/watch?v=7xL-I95Q8B8&feature=youtu.be

もちろん黒岩さんは崩壊していませんので念のため。
素晴らしい演奏でした。