仕事納め2019年12月28日 08:15

ウチの職場は昨日が仕事納め。

同僚の音楽おじさんの話だと、
以前の仕事納めはみんなで大掃除して、
お昼ごはんは会社持ちでおそばを食べて、
手の空いた人から順に帰ってよかったらしいけれど、
今は普段と同じ通常業務。
風情ないよね。
おそば食べせてくれ!というわけじゃないんだけどね。
(追記、当時は12月30日だったそうです)

先月の話になってしまうのだけれど、
11月25日、紀尾井ホールでアフャナシエフ聴いてきた。
とんでもないものを聴いてしまったような気がしてる。
興奮冷めやらぬうちに書こうと思っていたのだけれど、
仕事も冷めやらなかったので今日になってしまったのでした。

アファナシエフ大先生を聴くのはこれで4回目(かな??)
去年10月にさいたま芸術劇場で聴いたときは
よろよろと足取りが悪くて
さすがの大先生も歳には勝てないのかなと心配してた。

もしかすると聴けるのは今回が最後かも??
と思って奮発してS席を買った。
前から一ケタ列目のピアノの椅子の真正面!の席。
こんないい席で聴いたことないよー

前半はハイドンのソナタ。
なんか短調の変な曲(ごめんなさい)
ピアノもなんかカタカタした硬い音で、
感動とかそういうものはないけれど、
アファナシエフ大先生、去年より元気そうなので一安心。

後半はムソルグスキーの「展覧会の絵」
いつものようにお辞儀もそこそこに
パッと椅子に座って弾き始めたのだけれど、
最初の音が出る前に、
アファナシエフが一瞬ニヤッと笑ったような気がする。
なんか胸騒ぎがしてドキドキした。
最初の主題が鳴り出したとたんに超びっくり!!!!!
これまで経験したことのない深い深い響き!!
すごいパワー
ホール全体がワンワンと反響しまくってる。
目隠しして聴かされたら
さっきと同じピアノだとは誰も思わないよー

ピアノってこんなすごい音が出るんだ。

何か頭をガーンと叩かれたような衝撃を受けて
放心してたような気がする。
はっと我に返ったときには曲が終わりに近づいてた。
眠ってたわけじゃないからね。

これが音楽として良いのか悪いのか私にはわからないけれど、
衝撃としか言えない体験でした。

大先生、まだまだ元気そうだから、
来年も来日してね。必ず聴きに行くから。

ではみなさん、良い年をお迎えください。